vol.26 -No.21 (2025年2月1日)

一年で一番寒いときとなり、野山や畑で過ごす時間はぐっと少なくなってしまいました。寒いときには寒いときの生き物の生活や変化を観察することができるので、寒さに負けずに行動的にならなくてはと思うのですが、費やした時間の割には収穫が少ないので心が向かず、写真の整理など室内での作業が活動の中心になってしまいます。やっと日が長くなり始め、動物も植物も春への準備を始めているはずです。日光のよく当たる土手などの斜面に行けば、越冬していた昆虫が日光浴をしていたり植物の芽が育ち始めていたりしている姿に会えることでしょう。分かってはいることなのですが、他にもすることがたくさんあって野山での撮影時間は増えません。日光に当たっていれば暖かいので活動しやすくなりますが、雲が出て日がさえぎられてしまうとぐんと寒くなり、その場での活動は長続きしません。日が当たると当たらないとでは大きな違いがあります。私は日差しのありがたさを色々な面で痛感しています。以前から、生活をするにも撮影をするにも太陽光のありがたさを実感していたので、家を建てるときにも南側に大きな窓をたくさん作りました。晴れた日ともなると、冬でも家の大部分の部屋は暖房いらずで、ときには暑いと思うほどです。そんなこともあって、太陽光のありがたさをなおさら強く感じるわけです。南側に窓の少ない家、窓がなく電気に頼りきりの部屋など見るたびに、二酸化炭素削減が叫ばれる今、太陽光を最大限に生かす工夫をしてほしいなと思ってしまいます。

さて今回は、アオギリが育つようすを紹介します。今は幹と枝だけになっていますが、あとわずかで新しい芽をのばし葉をつけ始めます。成木になるまでのようすと花が咲いて種ができるまでのようすを2回に分けて紹介します。