vol.26 -No.17 (2024年12月1日)
夏は午後7時ごろでも明るく、屋外で活動しているとき6時を過ぎても気づかず、夕食や風呂などの夜の時間にゆとりがなくなってしまうことがたびたびあります。加えて、暑さもあって早く日が沈んでくれたらなどと思ったりもします。しかし、10月の下旬になってからは、秋の日は鶴瓶(つるべ)落としのことわざにあるように、午後4時を過ぎるとみるみる暗くなり、屋外での活動を終わりにしなければならなくなります。昼間と夜の時間の変化は、地球が太陽の周りを回る公転と地球が地軸を傾けて回る自転により起こります。それによって太陽高度が変化し日照時間が長くなったり短くなったりするので、太陽高度が低くなる冬は、それに伴い影が長くなって日の当たらない場所がぐんと増えます。これらのことには決まりがあって完全に予測可能なので、畑で作物を育てるときには、日の当たる場所の変化に合わせて作物を育てる場所を決めます。少ない日照に耐えられる植物は、北側と呼ばれる場所でがまんしてもらうといった具合です。毎年決まっている変化にはこのように対応は容易です。しかし、地球が数十億年という長い年月をかけて閉じ込めてきた膨大なエネルギー(石炭・石油・天然ガスなどの)を一気に放出したことにより、二酸化炭素の増加と相まって地球の温度分布が変化し、予測することが困難な状態になってしまいました。気温の変化も大きく、同じ月に夏日と冬日が存在してしまうようなことも起こっています。育てている植物や飼育しているミツバチの冬の準備には苦慮しています。人の行動も地球の気象や地殻の動きも、予測が可能で安心して過ごせる日々を得る努力を最優先にしたいものです。
さて今回は、キバナコスモスの2回目です。花が咲くようすを中心に種ができるまでの紹介です。