vol.26 - No.9 (2024年8月1日)

最近、アサガオの印象が大きく変わってしまいました。小学校で育てるアサガオは、朝顔市で売られているアサガオとほぼ同じで、朝早く咲いて日が昇るとすぐにしおれてしまいます。そのため、子どもたちに観察画を描かせるときは、授業を1校時や2校時に設定する必要がありました。それでも観察中にしおれ始めてしまうので、教室内に持ち込んで日に当てないようにするなど苦労したものです。つる植物で1mほどの高さに仕立てることができるものの、どちらかというと弱い印象の植物でした。その印象が最近大きく変わりました。今私の家の庭では、種をまいたわけではないのに、どこからともなくつる先を伸ばし、あちこちの枝にからみつくアサガオが力強く育っています。花は大きめ。色は青紫から赤紫色で美しく立派な花です。その名はノアサガオ。野原で他の植物に負けず力強く生きるアサガオです。別名は沖縄(琉球)宿根アサガオ。熱帯性のアサガオで、冬の間も根が枯れず生き続け、春にはすぐに大きく育ち始めます。加えて立派な花は、強い日差しを浴びても簡単にしおれたりしません。ヒルガオのように朝から夕方まで咲き続けます。見た目はアサガオそのものですが、一般的なアサガオとは大きく異なる特徴を持っています。このノアサガオが温暖化の影響か、横浜の私の家の周りでも、冬の間に枯れてしまうことなく、たくさん育っているのです。立ち木を覆いつくすほどに育った姿や、石垣の上から垂れ下がる姿などをあちこちで見かけます。「きれいに咲いていますね。」という声もありますが、「いくら抜いてもあちこちから育ちだして困る」といった声もあります。根元近くでつるを切ったとしても、葉のつけ根から根を伸ばしていて、つる先が枯れることはありません。敷地から外に向かって伸びてしまい近所迷惑になり始めているこのアサガオを、完全排除してしまうか迷っています。

さて今回は、7月から花を咲かせ始めた夏の花、エゾギク(アスター)が育つようすを紹介します。