vol.26 - No.5 (2024年6月1日)

二ホンミツバチの分蜂の知らせを受けて20分ほど、11時前に現場に到着することができました。集結場所に案内され、捕獲がとても大変であることが分かりました。集結している場所は、崖に沿って高くのびる大きな木の3分の2ほどの高さの所、3つに分かれる枝の分かれ目の部分だったのです。およそ8mほど。2階建ての家の屋根の高さを超えた所だったのです。色々考えた結果、できるだけ細くて長いモウソウチクを切って枝をはらい、先端に捕虫網をとりつけて網の中にハチの群れを取り込むという方法にしました。運がいいことに竹はすぐ見つかり、長さもぎりぎり届くものでした。下から網をそっと近づけ、二ホンミツバチの群れを下からすくい上げるようにしてかき取り網の中に入れました。ドサッと一塊は網の中に入ったのですが、3分の1ほどの塊が下に落ちてバラバラになりました。枝にも少し残ったので、およそ半分捕獲したことになります。捕獲できなかったハチたちがまた同じ場所に集結し始めたので、網の中のハチを巣箱の中に急いで入れ、残りのハチを再度捕獲しました。結果、3回捕獲し2回目と3回目は、網の中に女王がいないか確認しながら巣箱に入れました。どちらも女王は確認できませんでしたが、1回目の捕獲の中にいることを期待して捕獲作業を終了し、次の日の朝まで入り口をふさいでおきました。箱の中に女王がいてハチたちが箱の中で生活を始めてくれれば、二ホンミツバチを1群手に入れたことになります。しかし、そう簡単にはいきませんでした。2日後に巣箱の中をそっと覗いてみたところ、数匹の働きバチしか確認できませんでした。生き物を相手にすることは、なかなか思い通りにはいきません。

さて今回は、ジロボウエンゴサクの2回目です。花が咲くようになってから実や種ができるまでのようすを紹介します。