vol.26 - No.2 (2024年4月15日)
最近は、何かを始めるときに自分にできるだろうかと考えてしまうことが多くなりました。今までは、先のことなど深く考えずにやればできるという思いで色々なことを始めていたのですが、最近は大丈夫かなと立ち止まってしまうのです。子どもたちには、やる前からできないと決めつけてしまわず、何事も他の人がしていることは自分にもできるという思いで逃げずに取り組みなさいと言ってきました。最初から、自分は不器用だからなどといって、みんなでする仕事をしないで怠けようとする人を例にして、うまくできなくても何事も精一杯取り組みましょうと指導していたのです。そんな自分に対し、これはまずいなというような状態になってしまったのです。若さを失い、気持ちに体がついていかないと言い訳したくはないのですが、まわりの手本になれないことが増えてきました。そんな私が言ったのでは説得力に欠けると思われますが、新年度を迎え新入生や新社会人になった皆さんには、よい自分を見せるよう頑張ってほしいと思います。今までの自分を知らない人たちとの新しい生活が始まるこの時を、さらなる飛躍に結び付けてほしいと思うのです。新しい出会いも飛躍できる力もぐんと減ってしまった私ですが、気持ちだけでも若い人に負けないように過ごしたいと思います。
さて今回は、飼育されていた個体が逃げ出したり放たれたりして野生化し、日本中で見られるようになったヨーロッパイエコオロギの3回目です。終齢幼虫が成虫になるまでのようすを、羽化を中心に紹介します。