vol.25 - No.08 (2023年7月15日)

畑に植え付けられたラッカセイの苗はその後順調に育って・・・と書きたかったのですが、そう簡単にはいきませんでした。発芽した20株の苗のうち19株を畑に植えたのですが、育っているのは何とその半分ほどです。9株は何ものかによって掘り起こされ、日差しによって干からび、枯れてしまいました。抜かれて間もなかったために枯れずに済んだ2株を含めても今育っているのは10株です。畑には大型犬を想像させるような大きな足跡がいくつもありました。また、モグラが土の中を移動したと思われる土の盛り上がった道が何か所もありました。2匹の野良猫がうろうろ歩き回っているのも目撃しました。さて犯人は??。犯人捜しのために、1本の畝の5株は周りの土を20cm以上掘り、寒冷紗の縁を埋めるようにして全体を覆いました。また、もう1つの畝は健常な株が3株しか残らなかったので、筒状にした塩化ビニール製の網で地中20cm地上20cmほどを囲みました。その後、寒冷紗で覆った畝の苗の被害はなくなりましたが、筒状の網で囲った畝では1株が引き抜かれてしまいました。敵はモグラではなさそうです。ネコかカラスのいたずらでしょうか。筒状の網で囲った畝の上部も細い竹を使って網状にふさいでみたのですが、その後は被害に合っていません。また、何の対策もせずに空いた場所に新たに植えたオクラの苗も、被害にあわず元気に育っています。そこで、色々考えて出た結論はタイワンリスの仕業であろうということでした。近年、公園やお寺などで見かけることが多くなったタイワンリス。畑の周囲にあるクヌギやコナラの林にも多数出没し、集団で営巣している場所も確認されてました。そのことに気付いたのです。発芽してもしばらく残るラッカセイの子葉。それが狙われたと思われるのです。掘り返されて近くに転がされていた苗の子葉がどうなっていたか、今では確認できませんが、何の対策もしていないオクラの苗が1つも引き抜かれていないことからタイワンリスが犯人ではないかと考えたのです。鳥獣によるさまざまな被害が数多く報告されています。カラスやハクビシン、地方によってはイノシシ・シカ・クマなどとともに、見た目にはかわいい生き物ですが、タイワンリスによる被害もさまざまな形で出ています。こうした鳥獣たちとこれからどう共存していったらいいのか、難しい問題であることを身をもって考えさせられることとなりました。

さて今回は、春に産卵した卵が初夏に孵化し、今、終齢や成虫になるまでに育ったヒシバッタが育つようすを紹介します。