vol.24 - No.20 (2023年1月15日)

今年は卯年(ウサギ年)ですが、若い人たちにとって十二支はなじみのないものとなってしまったようです。子(ネ)がネズミ、卯(ウ)がウサギ、巳(ミ)がヘビ、亥(イ)がイノシシ年を表していることが分かる子どもは大分減ってしまいました。寅(トラ)と辰(タツ)と酉(トリ)が分かる大人は多いと思われますが、丑がウシ、午がウマ、未がヒツジ、申がサル、戌がイヌ、亥がイノシシを表す漢字であることが分かる大人も少なくなったように思われます。十二支を用いて時間を表す子の刻(午前0時を中心とする前後の1時間ずつ)という言葉は、もっとなじみのないものとなっています。怪談話に出てくる「草木も眠る丑三つ時(子の刻の次の2時間なので、午前1時からの2時間が丑の刻、それを30分ごとに区切りその3つ目なので午前2時から2時30分の間)」と表現された時刻を、正確に答えられる人がどれほどいるでしょう。昔の人たちは、色々な生き物とのかかわりを生活の中に取り入れ、自然の恵みを直接感じ、たくさんの命によって生かされていることを認識しながら生きてきました。今は、食材なども、生きていた時の姿を努めて分からなくしているように思います。そのため、自然の恵、多くの命によって生かされているといったことに実感がわきにくくなっています。世界での食糧不足が深刻化することが予想される2023年、満たされた食生活を送る人としては、食材の生きていた時の姿を心に留め、必要以上に用意して廃棄する食材を出さないよう努めなければと思います。

さて今回は、卯年(ウサギ年)がスタートした1月ですので、かわいいウサギの画像と映像を集めてみました。