vol.24 - No.14 (2022年10月15日)

秋の虫と総称される鳴く虫を色々育て、庭で合唱させたいと思っているという話を前にしたことがあります。そのためにまず実行したのが、庭に住むヒキガエルの強制転居でした。その結果、今まで見かけることがなかったコオロギを、庭で見かけることがしばしばとなりました。これなら色々な鳴く虫を庭に放せば、庭からさまざまな虫の音が聞こえてくるようになるだろうと思い、早速エンマコオロギとハラオカメコオロギを捕まえてきて飼い始めました。畑で捕まえたエンマコオロギはたくさんの卵を産んでいるので、後は卵を大事に管理して来年の春の終わりに孵化するのを待つばかりです。ハラオカメコオロギは8月19日の夜、宿泊した那智勝浦の宿の駐車場で捕まえてきたものです。餌をしっかり与えてさえいれば卵をたくさん産んでくれるだろうと、たいした観察もせずに飼育していました。ところが、9月11日のことです。ふと飼育ケースの土の上を見ると、何やら小さな生き物が動き回っています。黒くて1mmほどなので、土の色に紛れて姿がよく見えません。ライトを当てて虫眼鏡でよく見ると、何と、小さなコオロギの赤ちゃんがたくさんいたのです。飼育ケースにハラオカメコオロギを入れてから3週間、まさかの事態です。ケースで飼育し始めてすぐに卵を産んだとしても、20日ほどで孵化するだろうか。ふつうは寒い冬を過ごしてから孵化するのに、紀伊半島の南は暖かいから1年に2回発生するのだろうか、などと色々なことが頭に浮かびました。今では1cmを超える大きさになり、うじゃうじゃという言葉を使いたくなるくらい、数百匹いるのではと思えるほどたくさん育っています。飼育ケースも観賞魚用の60cm水槽など3つに増やしました。しかし、これからはだんだん寒くなります。卵が産める大人にまで成長するか心配です。この後どうなるか、どうすればいいのかわからないままに飼育を続けています。

さて今回は、幼虫で冬を越し、どのような季節でも姿を見かけるヒゲジロハサミムシが育つようすを紹介します。以前ハサミムシとして紹介しましたが、もう一度動画をつけて紹介します。