vol.24 - No.12 (2022年9月15日)
9月も半ばを過ぎ、徐々にセミの鳴き声は穏やかになってきました。8月には我が家の庭のあちこちにたくさんの穴が開き、木の葉や枝はもちろんのこと、外に置かれたカンビン用のごみ箱や大型のチリトリ、植木鉢など、いたる所にセミの抜け殻がつきました。ほとんどがアブラゼミの抜け殻ですが、今年はミンミンゼミの抜け殻も多く、それらに混ざってツクツクボウシのものもありました。思い起こせば8月には、アブラゼミがジージージリジリジリジリジリと鳴き声を競い合い、ミンミンゼミもミイーンミンミンミイーンと声を張り上げ、その中にニイニイゼミとクマゼミの声が混ざっていました。クマゼミは温暖化などの影響で北上し、もう10年も前から横浜でも鳴き声を聞くようになりました。そして今は、体ばかりでなく鳴き声も大きなクマゼミの声は、アブラゼミと対等といってもよいほどになっています。そんな大型のセミの鳴き声にツクツクボウシが加わり、本来なら6月から7月にかけて鳴き声を聞くニイニイゼミまで鳴いていたのです。さすがに同時に一斉に鳴きだしはしませんでしたが、我が家の庭では8月に5種類のセミが鳴いていました。夕方、遠くでカナカナカナと鳴くヒグラシの声を合わせると6種類です。同じ時季に、庭に居ながらにして6種類のセミの声が聞けたことを思い起こし、何か大きな異変の前触れではなければよいがと心配しています。
さて今回は、以前(2019年7月)成長の後半を紹介した、オオスカシバが育つようすの前半部分を紹介します。