vol.24 - No.10 (2022年8月15日)

我が家の庭にはたくさんのヒキガエルが住んでいました。こんなにもたくさんのヒキガエルを養えるほど庭に虫がいるんだと感心した話を依然したことがあります。ですが、その後、庭でいろいろな虫の音を収録したいとと考え、ヒキガエルには転居してもらう作戦を開始しました。多くののヒキガエルは、湿り気の多い山の中にみな転居してもらいました。その結果、今年の春先に庭で産卵をしようとしたヒキガエルの数は、オスメス合わせて8匹ほどと、前年よりぐんと減りました。庭に大きなヒキガエルはいなくなったと思ったのですが、5月には3匹そして6月にも2匹とまだどこからともなく現れます。ゴウヤを植えた大きいプランターに穴を掘って住んでいた1匹は、遠くに転居してもらう時間がなかったので、とりあえず3mほどがけ下にある空き家の庭に移ってもらいました。ところが、その数日後、またゴウヤのプランターに穴を掘ってもぐっているヒキガエルを見つけました。なんとなく、空き家の庭に移ってもらったヒキガエルに似ています。そこで、もう一度空き家の庭に移してみました。すると、数日たったある雨の日の朝のことです。十数段ある我が家の階段を登る大きなヒキガエルを発見しました。階段は標準的な高さで低くはありません。それを登って、我が家の庭のあのプランターに帰ろうとしているかのようでした。階段を登る姿にも驚きましたが、自分が住まいとして決めた場所に帰ろうとしているヒキガエルの存在にも驚かされました。

さて今回は、長いシリーズとなってしまったナナホシテントウの最終回です。羽化したあと、さや羽の下の後ろ羽をのばし、成虫としての体がすっかりできあがるまでのようすを紹介します。