vol.23 - No.04 (2021年5月15日)

4月の中旬を過ぎて目立ち始めたミカンやユズなどの柑橘類のつぼみは、5月に入って次々と花を咲かせています。特にハッサクは5月を待たず、ひと足早く花を咲かせ始めました。今ではたくさんの花びらをばらばらといった表現が合うように散らしています。昨年はよく見ないと花を見つけることができませんでした。実も27個しか収穫できまず、一昨年の10分の1以下でした。今年は一昨年を上回る収穫ができるのではと思えるほど花が咲いたのですが、ちょっと複雑な思いになっています。今年はたくさん実が収穫できても、実をならせすぎると次の年にはならなくなります。そればかりではなく、咲くがままに実をつけさせてしまうと、木に負担をかけてしまうからです。ハッサクの隣のミカンの木にはまばらに花がついています。その隣には、昨年の10倍以上の花を咲かせ、実を大きくし始めたキウイがあります。キウイは棚作りなので、大きく育てる実の数の調整はさほど苦労しなくてもできます。しかし、ハッサクの育てる実の数を減らす摘果は、大変な労力が必要となりそうです。雪が降った時のように地面を白くする、ばらばらと散ったハッサクの花びらを見ながら、苦労せずしてよい成果を得ようなんて思ってはいけないなと思いました。

さて今回は、この時期にたくさん生まれ出すバッタの仲間の中から、かわいい姿のササキリが育つようすを紹介します。今回と来月の2回に分けての紹介です。