vol.23 - No.01 (2021年4月1日)
1月のロウバイ、2月のウメ、3月はモモとハナカイドウ。そして次はサクラと、新しい年を迎えて次々と木々は花をつけます。春を心待ちにしながら冬を過ごしているのですが、花粉症になってしまったので、ここ数年は3月になると、これからは外に出るのも考えなくちゃと、そんな現実を思い出します。私の花粉症はまだ初期のようで、1日に3回服用する処方の薬を1日に1回、それも1週間から10日ほど飲むと症状は治まります。その後は薬を飲まなくても何とか生活できます。そのためか1年もたつと花粉症のことはすっかり忘れ、春を心待ちにしてしまいます。冬には夏の暑さを忘れ夏のほうがましだと思い、夏になると冬のほうがよかったなと思ったりします。また、都合の悪いことやいやなことは早く忘れ(よかったことも、特においしいものを食べてもあまり記憶に残らないのですが)、長い間くよくよせずに生きていける自分のこの性格はいいのかなと思います。しかし、季節によって変化する自然相手に写真を撮る活動を行っている以上、撮影に適した時期を忘れてしまうわけにはいきません。ほんのわずかな期間だけしか撮影できない被写体もあります。時期を逃すとまた来年となってしまいます。そのため最近は、「花の咲いているカラスノエンドウの葉の上にいるナナホシテントウ」などと書かれた付箋が机の周りのいろいろな場所に張られるようになりました。近いうちに、撮影したいことをたくさん書き並べたノートを毎日チェックしてから1日をスタートさせるようになるのではないかと思います。
さて今回は、4月が花期の美しい花を咲かせる木々の中からハナズオウを紹介します。