vol.22 - No.02 (2020年4月15日)
4月の終わるころから、バッタに始まりコオロギなどの仲間が次々と孵化するようになります。そのほとんどがとても小さな誕生で、屋外で孵化の瞬間はもちろんのこと、孵化後間もない幼虫を発見することもとても難しいことです。そのため、卵から順に育つようすを撮影する際には、まず親をつかまえて飼育し、その親に産卵させ、その後数か月の間卵を大切に見守りながら孵化を待つことになります。それでも、実際にはいつ孵化するかは分かりにくいものです。卵の変化をよく観察しなければなりません。特に、目などができたことを確認したあとは、今か今かと毎日見続けなければなりません。毎日一日中ということは不可能なので、孵化の瞬間が撮影できることはごくまれです。そのため、ここで紹介している画像も、撮影した幼虫の注釈が孵化当日となったり、体の色がまだ白いときには孵化直後となったりします。今年もバッタの卵を見守っていたのですが、室内に置いておいたため孵化が早まり、3月の下旬に2匹が孵化してしまいました。まだ卵は残っているので、毎日何回も卵のようすを観察する日々が続いています。
さて今回は、孵化のようすの撮影が昆虫よりもさらに難しい、ミナミヌマエビが育つようすを2回に分けて紹介します。