vol.21 - No.20 (2020年1月15日)

ここ数年、こぼれ種から発芽した苗を数本選んでオキナワスズメウリを育てています。昨年の秋にも、直径が3cmほどと小さいのですが、スイカのような緑色の実をたくさんつけました。例年ですと、暑さがひと段落する9月の中ごろを過ぎるころから緑の実が赤くなり始め、秋を迎えるころには緑と赤のイルミネーションのようになります。枯れて茶色くカサカサになるものもありますが、いつもは実が赤や緑のまま新年を迎える前に片付けていました。それが今年は、新しい年を迎えても緑の実のままで、一つも赤くなる実がありません。緑のままでも白い線がスイカの黒いすじのようでかわいいのですが、赤くなるとクリスマスツリーの飾りのようでもっとかわいくなります。毎年赤くなるのを楽しみにしているのですが、今年は残念な結果になりました。紅葉のような仕組みで赤くなるのであれば寒さは十分と思えるのですが、不思議でなりません。これもまた温暖化の影響なのでしょうか。色々調べてみたところ、寒くならないうちに大きくなって熟さないと赤くならないという答えを見つけました。温暖化によって関東地方でも育つようになったスズメウリですが、今年は暖かい地方の植物本来の姿になれなかったということのようです。理由がわかったのはよいのですが、ほっとするような変な思いになりました。

さて今回は、ナガサキアゲハの2回目、終齢幼虫が成虫になるまでのようすです。