vol.21 - No.17 (2019年12月1日)

ハチミツを生産するために飼育されているミツバチのほとんどはセイヨウミツバチです。ふつう1箱に9または10枚の巣板(巣脾:すひという)を入れ、そこに貯められた蜜をハチミツとして収穫します。最盛期には、このひと箱に2万匹ほどの働き蜂と1匹の女王蜂、そして2千匹前後の雄蜂がいます。それを1群といいます。私は今、2箱(2群)のセイヨウミツバチを飼っています。箱の数と蜂の数は増えたり減ったりしながら冬を迎えるのですが、翌春たくさんの蜂が箱の中にいて元気に蜜を集めてもらえるようにするには色々な世話が必要です。心配事もたくさんあり、なかなか思うように育てられません。今年も、暑い夏が過ぎたときに蜂の数がぐんと減ってしまいました。やっと暑さが峠を越し、これから増えてほしいと願う時期になると、今度はオオスズメバチの襲撃が始まりました。襲撃は、例年より10日以上早い8月中から、例年より半月以上おそい11月の半ばまで続きました。蜂の数が減って冬越しができないのではないかと心配な日々を送っていたのですが、ようやくオオスズメバチの来襲もなくなり、ギリギリではありますが蜂の数も冬越しできるほどに増えました。今は、ほっと一息というところです。私の場合は趣味で飼育するミツバチの心配ですが、ニワトリやブタを飼う畜産農家の人たちは、鳥インフルエンザや豚コレラの感染に一年中心配をしながら生活を送ってます。その苦労や頑張りを思うと頭が下がります。

さて今回は、サワラの2回目、花や実を中心に紹介します。