vol.21 - No.15 (2019年11月1日)

今年のヒガンバナの開花は、9月30日でした。我が家には白い花のヒガンバナもあります。こちらのほうがやや早く咲いたのですが、どちらも例年より2週間ほど開花が遅れたのは気象変動の影響だと思われます。夏の暑さが長引き、10月にも真夏日があったことなどが、ヒガンバナだけでなく、秋の準備を始める他の動植物にとっても判断を誤らせる原因となるかもしれません。冬までの準備の流れに大きな影響が出なければいいなと思います。我が家では、本来なら春に花を咲かせるクリサンセマムノースポールが、ほとんど初夏に芽を出してしまいました。そのうちの何株かが暑さの中で必死に生き続けて花を咲かせたのですが、その花は小さくちぢれたような姿でした。結局、種を作ることができず、10月に枯れてしまいました。命をつなぐことができなかったのです。10年や100年に一度と言われるような異常な気象状態がたびたび起こるようになっています。もう異常気象とは呼ばずに、気候変動と表現がされています。それほどの変化に、これからの日本がどのようになるのかとても心配です。ヒガンバナの花を見ながら、例年通りという言葉の重さを、ずっしりと感じてしまいました。

さて今回は、ヒノキによく似たサワラが育つようすを紹介します。ヒノキとの違いを意識しながら2回に分けて詳しく紹介します。