vol.21 - No.11 (2019年9月1日)

教材としてシオカラトンボの写真が必要になったので、春からずっとシオカラトンボが飛び始めるのを心待ちにしていました。しかし、シオカラトンボはなかなか現れません。庭にやってくるのを待っているだけではだめなのかなと思い始めた8月の上旬、やっとシオカラトンボがやってきました。しかし、よく見るとそれはシオカラトンボではなく、オオシオカラトンボでした。そこで、池や沼のある公園をあちこち回りシオカラトンボを探しましたが、見つかるのはオオシオカラトンボばかりです。ところが、それから10日ほどたつと、シオカラトンボがたくさん現れました。その理由は、「発生の時期にずれがあった。」ただそれだけのことのようです。よく観察したり調べたりすれば、シオカラトンボとオオシオカラトンボは簡単に区別することができます。しかし、オオシオカラトンボ以外にも、シオカラトンボによく似たシオヤトンボがいます。私はまだシオヤトンボには出会ったことがないので、区別できるかどうかわかりません。ですが、もしかすると、会っているのにシオカラトンボと区別することができず、まっちがって認識しているのかもしれません。昆虫は地球の生き物の中で一番種類が多く、1000万種類いるという人もいます。似ていても種類の違う昆虫がたくさんいるので、撮影した写真に名前を付けるときにとても神経を使います。その結果、種不明とか何々らしいなどといった名前になり、紹介できない写真がたくさんあります。何々の仲間ですませることができたら、なんと気が楽だろうななどと思うことがしばしばです。

さて今回は、タカサゴユリが育つようすを紹介します。テッポウユリととてもよく似ているため、多くの人がテッポウユリと呼んでいます。