vol.21 - No.10 (2019年8月15日)
本来秋に芽を出して育ちはじめる草花の中には、種を落とすとすぐに芽を出してしまうものもあります。ほとんどの場合は、夏の暑さに耐えられず小さな苗のうちに枯れてしまいます。ところが今年は、大きく育って花を咲かせるものが現れました。秋に発芽する花の種がなくなってしまっているのではと思えるほどです。我が家の庭では、これから9月下旬までの間にほとんどのものが枯れてしまいます。もし秋に発芽するはずの種がみな発芽してしまったとすると、冬から春に咲く花が全滅状態になってしまいます。ただ、庭にもいろいろな場所があります。直射日光がよく当たるとても高温になる場所、明るい日陰、暗い日陰、涼しい場所など。そのため、全滅ということにはならないとは思いますが、今年は種が滅んでいく原因の1つを身近に感じることとなりそうです。真夏のような気温の日が何日もあった5月の後に、秋のようなすずしい日が1ヶ月以上も続きました。そうした異常な気候が植物を混乱させ、誤った時期に発芽のスイッチが入ってしまったとも考えられます。単純に5月は暑かった、6月7月は涼しかっただけではすまされません。自然に与える影響を心にとめておかなければならないなと、日照りでかわいた庭を見ながら思いました。
さて、今回はヒナバッタが育つようすを紹介します。ヒナバッタは年に2回幼虫が成虫にまで育つ2化性で、今2回目の幼虫が育っています。