vol.21 - No.01 (2019年4月1日)

最近身近な樹木の撮影を多くするようになったのですが、とても苦労をした樹木があります。それは、キョウチクトウです。キョウチクトウは、工場や自動車から出る排気ガスに強いため、工場周辺や高速道路、そして公園などに広く植えられた緑化植物です。ところが、いざ撮影しようと、記憶を頼りに植えられていた場所に行ってみると、根元付近で切られていたり、まったく姿が見えなくなっていたりするのです。やっと見つけたと思ったら、崖の上だったり、フェンスに囲まれていたりと、近づいて撮影ができる場所がなかなかありません。その理由は、キョウチクトウの毒が問題になったことなのだと思われます。何かが起きる前に、危険なものは取りのぞいておこうということなのでしょう。そんなことを考えながら新たなスタートとなる4月を迎えました。新しい場所で生活する人、通学通勤の経路や通う先が変わる人も多いと思います。周りのようすに注意して、危険な場所や危険なものをしっかり把握し、適切な対応ができるようにしっかり備えをしておきたいものです。特に小さい子供たちに対しては、周りの大人の配慮、見守りや教育が大切となります。

さて今回は、ケシという名がつくだけで危険な植物と思われてしまうためか、見かけることの少なくなったヒナゲシが育つようすを紹介します。