vol.20 - No.20 (2019年2月15日)
2月に入ってクワの種が発芽しました。実はこのクワの種、昨年11月に北大東島から持ってきた実の中から取り出したものなのです。沖縄の島々にはクワの木がたくさん生えていて、北と南の大東島にもいたるところに生えていました。そして、11月なのに黒紫色の実をたくさんつけていたのです。北大東島に住むガイドさんに「大東島では冬にクワの実がなるんですね。」と話しかけたところ、「大東島では年に3回も実がなるんだよ。」という答えが返ってきました。草、特に野菜などが年に何回も実をつけることは知っていましたが、木でも年に何回も実をつけることがあるとは知りませんでした。それも1年に3回とは、驚きです。実が何回もできるということは種をたくさん作るということなので、それだけ繁殖力が強いということなのでしょう。それを裏付けるように、なんと種をまいてから2ヶ月半ほどで芽を出したのです。しかも、氷の張るような冬の一番寒いときに、霜が降りることなどないだろうと思われる南の島で実ったクワの種が芽を出したのです。その生命力に大変驚かされました。
さて今回は、1月に続いて暖かい地方の生き物を紹介します。沖縄の島々で撮影した小さな動物たちです。