vol.20 - No.15 (2018年11月1日)

今、秋野菜は成長の真っ盛りです。そして、育つ野菜を食べて冬越しの準備をする昆虫たちも、元気に活動しています。今までは自然にまかせて植物が成長するようすを記録してきました。ところが、今年は、葉を穴だらけにされたり途中で枯らされたりするわけにはいかない事情ができたので、虫にやられないための対策をすることにしました。野菜を虫たちから守るには、3つの方法が考えられます。1つはずっと見張っていて、産卵するチョウをつかまえたり、産み付けられた卵を見つけて取りのぞいたりする方法です。ですが、夜にやってくる虫もいるので、この方法は現実的ではありません。2つ目は防虫ネットとよばれる網をかける方法です。しかし、土の中にもぐり込んでいるヨトウムシには効果がありません。また、小さなすき間があるとハモグリバエが入り込みます。ハモグリバエに卵を産み付けられると、葉に迷路のような筋がたくさんできてしまいます。3つ目は殺虫剤を使う方法です。最近の農薬の進歩は目覚ましく、殺菌殺虫剤とよばれるもの1つで、さまざまな病気や害虫から植物が守られます。今回は副作用や薬害については目をつぶり、しかたなく殺虫剤を使うことにしました。散布してみるとその効果は大きく、人の手ではとうてい防ぎきれないハモグリバエからも植物は守られました。ついつい薬に頼ってしまいそうですが、食べるために育てている植物に対しては慎重にしなければいけないなと思いました。

さて、今回はリンゴが育ようすを紹介します。もう紹介したと思い込んでいましたが、まだでした。まずは前半、種からつぼみまでです。