vol.20 - No.07 (2018年7月1日)

もう20年ほど前になるのですが、ヒグマを撮影しようと知床に行ったことがあります。しかし、その時はヒグマに会うことはできませんでした。最近北海道でオオワシやタンチョウ、シマフクロウなどの撮影をするなかで、再びヒグマを撮影したいという気持ちが強くなり、先日知床に出かけました。そして小型船から、海岸にカニなどの食べ物を探しに来るヒグマを撮影をすることができました。しかし、小型船とはいえ海岸に近づくことはできません。加えて船が小さいためによくゆれます。なかなか思ったように撮影することはできません。ヒグマに対して素人の私は、近くで撮影するには陸上で出会うしかないのかなと思っていたところ、何と最終日にフレペの滝への遊歩道でヒグマを見ることができました。しかし、やはりヒグマがいるのはかなり遠くです。そこでわかったことは、草原でヒグマを見つけても近づくことはできないこと。また、最初に発見した人(人たち)だけしかその熊を見るこができないということでした。その日は、ヒグマを見つけるとすぐに、近くにいたネイチャーガイドがその場を取り仕切りました。ネイチャーセンターにヒグマ出没の連絡が入れられ、遊歩道の入り口は閉鎖。ヒグマを追い払うハンターが駆けつけるといった具合です。その後は、展望台からフレペの滝を見ることすらできなくなってしまいました。ヒグマの撮影は、他の動物たちの撮影とは異なり、かなり難しいことだと実感しました。

さて今回は、よく知られる植物ですがまだ紹介していなかった、今花盛りのシロツメクサが育つようすです。