vol.18 - No.16 (2016年11月15日)

10月の初旬にサケの遡上を目当てに知床に行ってきました。知床で見た山々の様子は、以前同じ時期に知床を訪れたときとは違っていました。ダケカンバの白い幹がやけに目立つのです。ダケカンバの幹が作り出す白いラインに山全体が覆われる姿は、とても目を引く光景で、張り巡らされた神経細胞を思い起こさせるようなものでした。また、紅葉しはじめた木々の様子も違っていました。あまり美しくなかったのです。霧多布湿原センターでナナカマドの実の撮影をていたとき、葉が少ないことに気がつきました。その理由をセンターの職員の人が説明してくれました。今年は北海道にも台風がやってきたため、木の葉が落ちてしまい、紅葉する前に葉が減ってしまったのだそうです。そのお話しを聞き、ようやく納得できました。10月上旬であるにもかかわらず、幹の先だけにしか葉の付いていない木々の姿が、以前見た光景と大きく印象を変えていたのです。11月に那須に行ったときにも、ダケカンバの木や紅葉のようすから、今年は台風の影響が大きかったことを感じることとなりました。

さて今回は、ハラビロカマキリの2回目です。幼虫が成虫に育つまでのようすを紹介します。