vol.18 - No.09 (2016年8月1日)

6月から8月にかけての学級園では、抜いても抜いても次から次へと雑草が生えてきます。2週間も放っておいたら、育てていた植物が隠れてしまうほどになってしまいます。そこで週に1度は雑草取りをしているのですが、すべて抜いてしまわずに何本か残しておくものがあります。それは、オオオナモミ・アメリカセンダングサ・ヌスビトハギ、それとジュズダマです。このほかにも、キンミズヒキとイノコズチがあったら、教材植物の邪魔にならないところに生えたものを選んで育てます。実はこれらの植物は(ジュズダマだけは異なりますが)、子供たち流に言う「ひっつき虫」です。秋に生活科の授業で的あてゲームなどをして楽しむために、実や種ができるまで育てるのです。種とりをしたり、投げてくっつけあったり、秋に子どもたちが楽しんだ後には、翌年またあちこちからこうした植物が生えてきます。わざわざ種をまかなくてもすむのです。そんな命のサイクルを感じることができる学級園となるように考えながら世話をしています。今年もたくさんのひっつき虫たちがあちこちで育っています。

さて今回は、そんなひっつき虫の中から、メナモミが育つようすを紹介します。