vol.14 - No.18 (2012年12月15日)

とうとう12月も残りあと2週間ほどとなりました。ぐんと寒さも増し、屋外で昆虫に出会うことが少なくなりました。しかし室内では、ひっそりとかくれていたハエが飛び出してきたり、カが舞っていたり、本来冬に見かけることのない虫たちがうろついています。原因は室内の温暖化。人間にとって暖かく快適な状態は、ハエやカにだって快適となるはずです。その他にも、困った昆虫たちが布団(ベット)やカーペット、ソファーなどの中に住み着いているということが問題となっています。ダニやトコジラミなど、かつて勢力をふるった有害害虫たちが、われら健在なりと再び人々に襲いかかり始めたのです。「エネルギーは大切に」「適切な暖房温度で過ごしましょう」という自然からのメッセージとも受け取れるのと思うのですが、いかがでしょうか。

さて今回から2回に分けて、寒い冬を成虫でじっと耐えながら過ごすチョウの中からルリタテハを紹介します。1回目は卵から大きな幼虫になるまでのようすです。