vol.10 - No.08 (2008年7月15日)
カイコの紹介は2回に分けてと考えて始めたのですが、脱皮のシーンが撮影できたことや、飼育観察を行っている学校も多いことなどを考慮して、もう少し詳しく紹介することにしました。5月の下旬に孵化した幼虫も、今はもうまゆの中で蛹になっているものや、成虫となって産卵を始めていたりするものがいると思います。真っ白で美しいまゆができあがったのを見て、大喜びする児童たちの姿が想像できます。しかし、この後まゆをどのように処理するかが大きな課題です。そのままにして成虫が出てくるのを待つか、まゆをゆでて糸を紡ぐか、子どもたち個々の思いはさまざまです。成虫になっても餌を食べることはなく、卵を産むとすぐに死んでしまいます。それを子どもたちに伝えても、自分が育てた命を自分の手で奪うことに抵抗のある児童が多いのは当然のことでしょう。私の学校では、無理に糸を紡ぐ活動をすることはしていません。
さて今回は、そのカイコがまゆを作るようすを中心に画像を用意しました。