vol.5 - No.24 (2004年3月15日)
学校の1年が終わろうとしています。私の勤める学校は、3月16日が卒業式なので、これから3週間ほどは、クラスの子どもたちがいない学校で残りの仕事をすることになります。卒業生たちは、それぞれの自宅で中学生となるための準備をします。野生の生き物たちも、それぞれが春の生活に備えて準備をします。冬越しの最中じっと動かなかった昆虫たちも、あたたかな日には動くようになり、卵は孵化・蛹は羽化、そして幼虫は餌を求めて、と活動を始めます。そのような昆虫の中に日本の国蝶オオムラサキがいます。オオムラサキは幼虫で冬越しをし、あたたかくなると木に登り新芽を食べ始めます。
そこで今回は、オオムラサキが成虫に育つまでのようすを紹介します。