土まゆ
vol.3 - No.04 (2001年5月15日)
土の中で育った甲虫類の幼虫は、蛹になる前に蛹室(ようしつ)を作ります。体を動かして周囲に隙間を作り、自分の糞などで周りの壁をかためます。カブトムシが作る蛹室はあまりかたくなく、土を掘りかえすとすぐにこわれてしまうのですが、シロテンハナムグリの蛹室は「土まゆ」と呼ばれることからもわかるように、かたくしっかりとできています。