ウズラの幼肺
前へ


ウズラの幼肺

四季の教材 - No.21 (1997年2月1日)

受精した鳥の卵は、38度から39度で温めると、親鳥が温めなくても胚は成長をはじめます。この画像のウズラも、受精卵を孵卵器で温めながら、胚の発達するようすを観察し撮影したものです。この胚は、温めはじめて5日ほどたったものです。もう目も口もはっきり分かり、心臓もしっかり鼓動を繰り返しています。幼胚からでた血管は、卵黄を包み込み、卵黄からの養分を体内に吸収しながら胚は育ちます。使われて小さくなる卵黄と反比例するかのように、胚は大きく育っていきます。最後に、小さくなった卵黄は、雛の腹の中に取り込まれ、孵化した後数日の栄養として利用されるのです。このようすから、「鳥にだってへそはある」と私は思っています。