5月の天体図2025年
5月になると、土星が明け方の東の空に姿を見せます。土星は5月7日に起こる環の消失で話題となっています。これは、太陽が土星を真横から照らすことで、環の面に直接太陽光が当たらなくなるために、地球から環が見えなくなる現象ですが、今回は観察がとても難しいと思われます。
しかし、23日には月と土星の接近が、24日には月と金星の接近が観察できます。
北の空では、こと座が昇ってきました。こと座の「ベガ」は、「織姫星(おりひめぼし)」や「織女星(しょくじょせい)」など多くの和名があります。
5月1日は、八十八夜です。八十八夜は、立春を第1日目として、88日目になります。暖かい季節ですが、遅い霜が発生する時期として、農業に取り組む人たちへの注意を起こす目的で生まれたとされています。5日には、火星がかに座のプレセペ星団の近くを通ります。前後数日は、火星とプレセペ星団を同時に双眼鏡などで観察できます。
南の空では、てんびん座が昇ってきました。てんびん座は、正義の女神アストライアーの掲げる天秤として知られています。