うしかい座の1等星アルクトゥールスは、北斗七星の柄を延長したところにあります。北の空にある1等星なので春から秋までいつまでも輝いて見え、多くの和名が残っています。
和歌山地方の「あまいのほし(雨夜の星)」,東京の「さみだれぼし(五月雨星)」と雨に関係するものや,四国の「むぎぼし(麦星)」,島根地方の「かじがいぼし」など農業に関するものがあります。
漁業に関するものとしては、鯛の多い時期を意味した「うおじまぼし(魚島星)」や「のとぼし(カペラのこと)」が昇る頃に反対の北西でにらんで輝き、この頃にはえ縄漁をするという「のとねらみぼし(能登にらみ星)」などがあります。