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76 会目

第76会目 故きを温ね,新しきを知る

雑記帳
思い込み権威づけを克服してきた科学

  • 今回のテスト問題を検証していく中で,下記のことを思い出しました。

  • 「地球は太陽のまわりを回っている」というのは,現代社会の常識です。

    しかし,日常生活では,現に「太陽が東から登り,西に沈む」のを毎日見ています。

    それは「見かけ上で地球が回っているからだ!」と言われます。

  • 「じゃあ,地球が回っていることを証明して」と問われたら,みなさんはどう説明できるでしょうか。

  • 人類誕生から約400年前までは「地球のまわりを太陽が回っている」と認識し続けてきました。

    現在では常識となった地動説が確立するまでには,多くの科学者が天体の観測を続けていく中で苦難の歴史がありました。

    中世は,教会の教えが絶対的な権威という時代でした。1633年に宗教裁判にかけられて有罪となったガリレオ・ガリレイが「それでも地球は動く」といったという逸話は有名です。

    最終的に1992年,ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は,ガリレオ裁判が誤りであったことを認め,ガリレオに謝罪しました。ガリレオの死去からなんと350年後のことでした(wikipediaより抜粋)

【参考文献】

  • 金山廣吉「コップの中の炎(燃焼による体積減少への疑問)」…『理科の盲点研究』2000 東洋館出版社

  • 城 雄二「あなたは裁判官?それとも科学者?」…『授業科学研究12』1982 仮設社

  • このテスト問題が,ある理科MLで話題になり,その検証実験に取り組んだ方の動画があります。

    YouTubeにアップされていますので,ご覧ください。

    『ペットボトルの中のロウソクの燃焼実験』 2345 …特に 5 が参考になります。

(c) by マスター(後藤富治)