先ほどの考え方には,一つ落とし穴があるのです。それは,同じ手回し発電機と言っても…
- (ア)手回し発電機を回して,電気を起こしているときの働き
- (イ)電流が流れてきて,手回し発電機が回転しているときの働き
この(ア)と(イ)は同じでしょうか? …違いますよね。
(ア)と(イ)の違いは,なんでしょうか?
そう。
(ア)は,発電機としての働き
(イ)は,モーターとしての働き
ですよね。
同じものが,ハンドルを回すと電気を起こす発電機に,電気を流すと回転するモーターに変身するのです。
ところで…
手回し発電機の中を見たことはありますか? ものによってはスケルトンになっていることもありますね。
分解して中を見ると,モーターが入っているのです。
えー! モーターが発電機になるの?
…そうです。
モーターの中をさらに分解すると…
コイルと磁石でできていることがわかります。
★モーターの原理は…
磁界の中でコイルに電流が流れると,コイルは磁界によって力を受けます。そこで受けた力が回転運動になります。
磁界+コイルに電流→コイルに力
それぞれの向きの関係を,フレミングの左手の法則で表すことができます。
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