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42 会目

第42会目 モーターの先についているモノ

雑記帳
タングステン

  • タングステン(元素記号:W)は,融点(液体になる温度)が 3,400 ℃と非常に高いので,フィラメントの他,陽子や電子の衝突の的(まと)として利用されています。

    また,鉄との合金は非常に硬いので,切削工具としても利用されています。

    産出量のほとんどを中国が占めていますが,日本でもかつて山口県岩国市二鹿(ふた しか)の喜和田鉱山で産出していました。

    タングステン鉱(灰重石)は,短波長の紫外線に青白く発光します。

    以前マスターの厨房にもあったような気がするのですが,引っ越しの際にどこかに紛れ込んでしまったようです。

  • も,タングステンよりも重いので水銀に沈みます。

    今回,それを実験しなかったのには訳があります。

    かつて知人が,お父さんのコレクションの小判を使って,水銀に沈める実験をしました。

    糸に吊るした小判が水銀に沈むと見えなくなるので,小判がビーカーの底に落ちたときのコトンという音で判断するのですが,それを繰り返すうちに小判が銀色に変色してしまったのです!

    小判の表面が水銀と金の合金になり,水銀が取れなくなってしまったのです。

    幸い,知人のお父さんは科学のためなら,と許してくれたそうですが…

(c) by マスター(後藤富治)