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27 会目

第27会目 空間移動する水滴?

マスターの考えた湯たんぽを使った検証方法は…

床には水滴はついていない

①まず,テーブルの上には水滴がついていないことを確認します

湯たんぽに熱湯を入れた

②湯たんぽに熱湯を入れ,しっかりと栓をします

湯たんぽをひざ掛けでくるむ

③鍋敷きの替わりにひざ掛けを敷き,それに包んでしばらく放置します


待つこと約15分。

湯たんぽを包んだひざ掛けを取り去ると…


湯たんぽの下にも水滴が

なんと,その下には水滴がついているではありませんか!!

これで,(イ)の鍋の湯気ではないことがわかりました。









では,

湯たんぽに入れたお湯は密閉されて逃げ場がないのに,どうして下に水滴がついたのでしょうか?


謎は深まるばかりです。(?_?)


マスターは,こう結論づけました。

下についた水滴は,釜揚げうどんの鍋の中や,湯たんぽの中から生じたのではない!

以上,おしまい!


え〜,そんな〜

あら,これではご不満ですか。

では,マスターの勝手な想像を述べましょう。想像ですよ。

なんせサイエンスCAFÉでは,教科書のように課題に対して必ず答えを用意しているわけではありません。

あくまでも,科学の話題のきっかけですから。


釜揚げにしろ,湯たんぽにしろ,それらの底(鍋敷き,ひざ掛けの隙間)の空気は,かなり高温になります。

すると,その場所の飽和水蒸気量は大きくなります。

つまり,温度が高いため空気中に含むことのできる水蒸気量が増えるわけです。


飽和水蒸気量が大きくなったことで,まわりの空気の水蒸気が鍋敷きや膝掛けのわずかな隙間をくぐって,そこに吸い寄せられることになります。

その吸い寄せられた水蒸気が,しばらくたつとテーブルに冷やされて,水蒸気ではいられなくなり水滴に変化した。

…というのがマスターの想像です。

いかがでしょうか。みなさんはどう推論しますか?

湯たんぽをお持ちの方は,ぜひお試しを!

これからも科学のおもしろ話題をアレコレ紹介していきます。
ただし,何分にもマスターは“頭痛持ち”&“気まぐれ”ですので…その点だけはご容赦を…m(_ _)m