2007.5.21
最近,ある人からお祖母様が所有していたという計算尺を見せてもらいました。
最近,ある人からお祖母様が所有していたという計算尺を見せてもらいました。
昔は,電卓のように計算に使われていたらしいのですが,定規のような目盛りを前に目が点に…。
そこから,私の計算尺をめぐる冒険が始まりました。
実はこの計算尺,一枚板に見えますが,3枚に分かれたスライド式になっていて,それを動かして目盛りを読むのです。
例えば,右の写真では 2.1 × 1.4 を計算しています。
手順は次のようになります。
①左のアルファベットに注目! 今回は,C尺とD尺を使います。
②まず,D尺の2.1のところに,C尺の1をあわせます。
③その状態で,カーソルの赤線をC尺の1.4にあわせて,D尺の目盛りを読みます。2.1×1.4の答え,2.94を指していますね!
計算尺の用途は,主にかけ算・わり算で有効数字3けたまでの解を出すものという制限はありますが,現在でも工業や医療現場では使われているようです。
さらに複雑な計算の方法やそのしくみを調べると,一層その奥深い魅力に気づけると思いますが,私は何より手を使って目盛りを読むことに新鮮な楽しさを感じ,夢中になってしまいました。
今では残念ながら入手困難のようですが,ぜひ探してみて下さい。