2006.12.14
東京渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中のスーパーエッシャー展(2006.11.11〜2007.1.13)を見に行きました。
「ある特異な版画家の軌跡」と副題にあるとおり,M.C.エッシャーが特異な版画家であったことを,十分に知ることができる構成でした。
有名な「昼と夜」など平面の正則分割による作品群は,アルハンブラ宮殿のモザイクからその仕組みを解明しようとしたエッシャーが,試行錯誤の末に完成させた技法であることが,彼の直筆のノートによって見ることができます。
後期には,あり得ない不思議な構図の作品を数多く制作しましたが,その下絵や習作には,精密な補助線や数値などが書き込まれ,彼の作品が計算され尽くしたものであることを物語っていました。
解説にはエッシャーに影響を与えた数学者ホイヘンス,ペンローズなど教科書で紹介されている人物も登場し,数学とアートの深い関係を肌で感じることができました。おすすめです!
新版 中学校数学1年 p.205 数学の森 「立体の表し方と遠近法」