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ジャガイモ
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(ナス科) |
![]() 多年生草本で、地下茎を食用とする作物である。南米アンデス山脈地方の原産といわれ、16世紀の半ばごろヨーロッパに伝わり、農作物の中でも最も短期間に世界中に広まった。日本には1598年(慶長3年)、ジャワのジャガトラ港からオランダ船が持ってきたので、ジャガイモの名で呼ばれ、当時は観賞用であった。明治になって、アメリカからよい品種が北海道にもたらされて以来、食用としての栽培が盛んに行われるようになった。とくに播種から収穫までの栽培期間が短く、多量のでんぷんを含む食料資源として注目され、日本全国に広まった。 ![]() 世界中で品種改良が行われ、日本でも約20種が栽培されている。 春作、夏作、秋作の3通りの作り方があり、暖かい地方では春作と秋作の二期作をやっているところもある。 ![]() ジャガイモは花の咲く植物でありながら、花のあとに実のできない場合が多い。これは古くから人間の手によって栽培され、品種改良が施されてきたためである。花粉が多量にできる品種では、開花、受粉後直径2〜3cmの球形の実を結ぶものもある。この実は熟すと黄緑色となり、一種の香気がある。実には50〜300の種子ができる。 [ 小学校理科教師用指導書:大日本図書刊より引用 ]
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