オクラ
(アオイ科)

オクラの芽
東北アフリカ原産。熱帯では多年草で草丈6mにも達するものがあるが、日本では一年草で、草丈50~150cmほどである。明治時代初期にアメリカ経由で渡来。OKURAは英語名。別名アメリカネリ。レディスフィンガーとも呼ばれる。
オクラの花
5月~6月の成長は遅いが、つぼみがつくのが早く、6月末ごろには草丈が低いまま黄色い花を咲かせ始める。その後、夏の暑さのなかでどんどん茎が伸びる。花は早朝に咲いて午後にはしぼむ。花が落ちるとすぐに実が大きくなり、長さ20cm以上になる。実は1か月ほどですっかり成熟して茶色くなり、木質化する。1つの果実から、60~130個余の種が採れる。
オクラの果実
若い果実が食用に供される。花はハイビスカスやムクゲなどとそっくりである。果実も健康食品として名高いが、花も結構観賞に堪え、花も実もある作物である。果実には独特のぬめりがあり、いわゆる食物繊維が豊富で整腸作用などがあり、ビタミン類も豊富であるという。

[ 小学校理科教師用指導書:大日本図書刊,他より参考・引用 ]

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