ヒマワリ
(キク科)
ヒマワリの子葉
ヒマワリは北アメリカ原産の一年草のキク科植物で、自生種の花は小さく、これに近縁の種が交配して、現在の大型の栽培品種が作られたとされている。わが国には、中国から17世紀中頃に渡来したものらしい。
ヒマワリの花
ヒマワリには、1茎に30cmに及ぶ大輪の花をつけるロシアヒマワリ、分枝して多数の花をつけるもの、筒状花が伸びてまり状の花を咲かせるもの、草丈50cmほどの矮性種など、多くの品種があるが、「大きな花を咲かせよう」と期待感をもたせて学習に取り組ませるには、ロシアヒマワリが最適と言えるであろう。
ヒマワリの痩果
草丈3m~4mに直立して育つロシアヒマワリは成長が速いため、草丈の伸びや葉・茎の成長をとらえやすく、毎日世話をする児童の喜びが増し、栽培意欲をかき立てる。ただ、一般に「種」と呼んでいるものが正確には痩果と言われるタイプの「実」であることを教師は知っていて欲しい。

※痩果
全体が種のように見える果実。果皮は薄い膜質で、未熟なうちは区別ができるが、熟して乾燥すると区別が難しくなる。煎って食用とすることができ、ペット(ハムスターなど)の餌に利用される。また、絞ってヒマワリ油としても利用される。

[ 小学校理科教師用指導書:大日本図書刊,他より参考・引用 ]

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