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先生の休みじかんタイトル
第4回 たねを遠くまで運ぶ?? もくじ
前 練馬区立豊玉小学校長 上薗 明
 

 秋に原っぱなどで遊んでいて,知らないうちに,服に実やたねがたくさんついていたことはありませんか?その上,服についた実やたねはなかなかとれません。やっと服からとれたたねをよーく見てみると,「なるほど!」自分で動くことができない植物がたねを遠くまで運ぶひみつがわかります。

アメリカセンダングサ ● アメリカセンダングサ

 先がするどくとがったとげ。これでは服にすぐにささってしまいます。でも,もっと近づいて見てみると,とげの先につりばりのように返しがついているので,ささりやすいだけでなく,ぬけにくくなっていることが分かります。 これでは,なかなかぬけません。


アメリカセンダングサのトゲ

オナモミ● オナモミ

 とげでおおわれ,見るからにものにからみつきそうです。 これも,一つ一つのとげの先がかぎのように曲がっていて,ついたらとれにくくなっています。
  これは,マジックテープと同じしくみです。


ほかにも,たねを遠くに運ぶ工夫があります。

タンポポ○風によって運ばれるもの:
  タンポポ,タカオモミジ,アカマツなど
○動物についたり,食べられたりして運ばれるもの:
  ヌスビトハギ,イノコズチ
○水によって運ばれるもの:
  ハマユウ,ハスなど
○たねを自分ではじき飛ばすもの:
  ホウセンカ,ゲンノショウコなど

 秋から冬のはじめにかけて,多くの植物が実やたねをつけます。
 虫めがねで実やたねをすみずみまで,よーく観察してみるのも面白いですよ。
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