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先生の休みじかん
第8回 潮干狩り)もくじへ戻る


みなさんは、潮干狩り(しおひがり)に行ったことがありますか? 

行ったことのある人はわかるかもしれませんが、いつでも海に行けば、アサリなどの貝がたくさんとれるわけではありません。潮干狩りには、よいときがあるのです。

海の水の量はいつも同じではありません。1日の中でも、海の水が少なくなって すなはま が広がるときと、海の水がふえて海岸の浅いところが海の水にひたるときがあります。このことを(しお)の満ち引きといいます。海の水が引いて遠くまで すなはま となっているときが、貝がたくさん取れるときです。

さて、この潮の満ち引きはどうして起きるのでしょう。

これは、天体(月や太陽など)の引力(引きつける力)によって起こされているのです。地球と月はおたがいに引き合いながら、月は地球の周りを回っています。この月の引力によって、海の水が月のあるほうへ引きよせられるのです。海の水は液体(えきたい)なので、陸地より変化しやすいので、目に見える形であらわれます。

1日の中で、潮が満ちるとき〔満潮(まんちょう)〕と潮が引くとき〔干潮(かんちょう)〕があるのは、地球と月の位置が変わることで起きているのです。

潮の満ち引きの差がもっとも大きいのは、新月(月が見えないとき)と満月のときで、この前後数日を大潮(おおしお)といいます。このときは、月の引力に太陽の引力がプラスされて、潮の満ち引きの差が大きくなるのです。

潮干狩りは、大潮の時期で干潮の時こく前後がいちばんよいときです。

さあ、インターネットなどで潮干狩りによいときを調べて、出かけてみませんか。

元杉並区立杉並第一小学校長 増田和彦


潮干狩り(写真提供:愛知県幡豆町観光協会)


潮の満ち引きの起こるわけ

月に近いところでは、月の引力で海の水は引っぱられる。反対側の海の水には、地球の外側に向かう力がはたらき、海水は外側へと引っぱられる。その間では、外側に海の水が動くので、海の水が少なくなる。


大潮が起こるわけ

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