緑の季節をむかえて,こん虫や鳥の活動がますます活発になってきました。私の学校の“グリーンアドベンチャー” (先生の休みじかん,第2回参照)の活動も活発に行われています。とくに,木につけてある番号の30番台の“こん虫のよく集まる木”に人気が出ています。
「ミカンの木にアゲハチョウがきているよ。」
「黄色い小さなたまごがついてる。たまごから早くうまれないかな。どんな虫が出てくるのかな?」
「アゲハとキアゲハはよく似ているけれど,羽のもようがちょっとだけちがうんだよ。」
「クスノキにアオスジアゲハがよくきているよ。クスノキはアオスジアゲハがたまごを産む木なのかな?」
「クヌギはカブトムシが好きな木だって図かんに書いてあったよ。」
私のまわりで子どもたちは大さわぎです。このように,興味(きょうみ)を持って楽しく活動する中から多くの発見が生まれます。そんな子どもたちのおしゃべりを聞きながら,もしかすると,この中からファーブルのような科学者になる子どもが出るかもしれないと考えるのが,私にはとっても楽しみです。
*ファーブル アンリ・ファーブル。1823年,フランス生まれの生物学者。さまざまなこん虫の観察・研究をして「ファーブル昆虫記」という有名な本をまとめた。1915年に92才でなくなった。 |