小学校では 2+3=5 や 5-2=3 などの計算をしました。この計算は,線分を使って表すことも
できます。
同じように,積や商はどのような線分として表せるのでしょうか。
まずは,$ab$ の長さの線分を表します。
この長さは,比を使って表すと,
$a : 1 = x : b$
となる $x$ の長さになります。相似の考えを使って,この $x$ を図で表してみましょう。
右上の図のように,直線 $\ell$ 上に OA=1 となる点Aをとり,
次に点Bをとって OB=$a$ とします。
また,直線 $m$ 上に点Cをとり,OC=$b$とします。
点Bを通りACに平行な直線をひき,
直線 $m$ との交点をDとすると,
△DOB∽△COAとなることから,
OD:OC = OB:OA
つまり,OD:$b$ = $a$:1
よって,OD = $ab$ となります。
今度は,同じように相似の考えを使って,$\dfrac{a}{b}$の長さの線分も表します。
右の図のように,直線 $m$ 上に OA = 1,OB = $b$ となる
点A,Bをとり,直線 $\ell$ 上に OC = $a$ となる点Cをとります。
点Aを通り,BCに平行な直線をひき,$\ell$ との交点をDと
すると,
△BOC∽△AODだから,
OB:OA = OC:OD
つまり,$b$:1 = $a$:OD
よって,OD = $\dfrac{a}{b}$ となります。