無理数は分数では
表せない数だね。
中学3年では,有理数のほかに無理数を学びます。√2 が無理数であることを説明するには,次のような方法が使われます。
無理数は分数では
表せない数だね。
12=1、(√2)2=2、22=4 だから、1<√2<2 となり、は整数ではない。
もし、「√2 が有理数である」と仮定すれば、分数 ab で表すことができる。
ただし、ab は整数でない分数で、これ以上約分できないものとする。
√2=ab の両辺を2乗すると、2=(ab)2 ……①
ab は約分できないので、
(ab)2=a×ab×b
も約分できない分数である。
すると、式①は、「整数2が、整数でない分数 (ab)2 に等しい」ことを示していることになる。このようなことはありえない。
これは、最初に「√2 が有理数である」と仮定したことが誤りであることから
生じたものである。
したがって、√2 は無理数である。
ここでは、√2 が無理数であることを証明するのに、「√2 は有理数である」と仮定し、矛盾を導きました。このように、あることがらが成り立つことを証明するとき、そのことがらが成り立たないと仮定し、矛盾を導いて証明する方法を、背理法といいます。
背理法は,高校で勉強するよ。