現在の音楽では,ドレミファソラシの音階が多く使われています。この音階は,どのようなしくみでできているの
でしょうか。
ギターでは,フレットを指で押さえ,はじく弦の長さを変えることで,音の高さを変えます。たとえば,上の図の下から2番目の弦で,●の位置を押さえて弦をはじくと「ド0」,その2つ左を押さえて弦をはじくと「レ0」の音が
出ます。
では,「ド0」と1オクターブ高い「ド1」の音を出す弦の長さには,どんな
関係があるでしょうか。
「ド1」の弦の長さは,「ド0」 の12倍になっています。同様に,「レ1」の弦の長さは,「レ0」の12倍になっています。このように,弦の長さが半分つまり12倍になると,音は1オクターブ高くなります。
次に,弦の長さを13倍にするとどんな音が出るでしょうか。
「ド0」の弦の長さを13倍にして実際にはじいてみると,「ソ1」の音に
なっていることがわかります。このように,1オクターブちがう音の関係
だけではなく,ドとソの間にも,数学的な関係があります。
これらの関係をもとに考えると,「ソ1」より1オクターブ低い「ソ0」の弦の長さも求めることができます。
「ソ1」の弦の長さは「ソ0」の12倍だから,逆に,「ソ0」の弦の長さは「ソ1」の2倍になります。「ド0」の弦の長さをもとにして考えると,13倍×2=23倍 だから,「ド0」の23倍の長さにすれば,「ソ0」の音が出ます。