日本では古くから,「五・七・五」のリズムにのせた歌「俳句」,「五・七・五・七・七」のリズムにのせた「短歌」が,人々の間でたのしまれていました。
俳句では,季語と呼ばれる季節を表すことばを入れるきまりになっていますが,同じ五・七・五のリズムで,季語を必要としない「川柳」も,広く親しまれています。
右の句は,数学の内容を題材にして詠んだ「数学短歌」です。数学短歌や数学川柳は,どのようにつくればよいのでしょうか。数学短歌についての著書がある横山明日希さんに,数学短歌のつくり方やポイントを教えていただきました。
数学短歌や数学川柳のつくり方は色々とありますが,まずは自分自身が「面白いな」や
「難しいな」と印象に残っている話題を1つ選んで,その話題に対して自分自身が感じていることを文字にしてみましょう。
計算,図形,数学者の名前……話題はなんでもOKです。
たとえば「九九の七の段を覚えるのが苦手だったなぁ」などをもとに,川柳をつくったと
します。
これでも立派な川柳ですが,少し表現を工夫していくと,より印象的な川柳になります。
はずかしがらずに,何度もつくってみることも大切です。数学短歌&数学川柳の楽しさを
体感してみてください。