次の図を見てみましょう。(1)の2直線 ℓ,m は平行でしょうか。
また,(2)の縦の線はどのように見えるでしょうか。
(1)は2直線 ℓ,m が傾いて見えますが,実は平行です。また,(2)の縦の線はすべて平行ですが,こちらも傾いて見えます。
では,(3)と(4)の図で,アとイ,ウとエの線分を比べてみましょう。
どのように見えるでしょうか。
(3)はアのほうが長いように見えますが,定規を使って長さを測ってみると,アとイは同じ長さです。(4)は中央付近が曲がっているように見えますが,こちらも定規を当ててみると,直線であることがわかります。
このような視覚の錯覚は「錯視」と呼ばれ,さまざまな錯視図形が発見されています。