S商店とT商店で,それぞれ次のようなくじ引きを行っています。
くじ引きの賞金
1等 10000円 2本
2等 01000円 5本
100本入っています。
くじ引きの賞金
1等 5000円 05本
2等 1000円 14本
150本入っています。
あなたは,どちらのくじ引きが有利だと思いますか。ここでは,くじ1本あたりの平均の賞金額をもとに考えてみましょう。
S商店のくじ引きの賞金の総額は,
10000×2+1000×5+0×93(円)
となります。したがって,くじ1本あたりの平均の賞金額は,
(賞金の総額)(くじの総数)=10000×2+1000×5+0×93100=250(円)
(賞金の総額)(くじの総数)=10000×2+1000×5+0×93100=250(円)
と計算することができます。
このような平均値のことを,「期待値」といいます。期待値は,確率の考え方からみた,くじ1本の値打ちと考えられます。つまり,S商店のくじの1本あたりの値打ちは250円といえます。
さらに,上の式を変形すると,次のようになります。
10000×2+1000×5+0×93100=10000×2100+1000×5100+0×93100
10000×2+1000×5+0×93100=10000×2100+1000×5100+0×93100
このことから,期待値は,次のような考え方で求めることができます。
(1等の賞金額)×(1等を引く確率)
+(2等の賞金額)×(2等を引く確率)
+(はずれの賞金額)×(はずれを引く確率)
1等 | 2等 | はずれ | |
---|---|---|---|
賞金(円) | 10000 | 1000 | 0 |
確率 | 2100 | 5100 | 93100 |
上と同じように,T商店のくじの期待値を求め,S商店の期待値と比べましょう。
T商店のくじの期待値は,
5000×5150+1000×14150+0×131150=260(円)
5000×5150+1000×14150+0×131150=260(円)
T商店のほうがS商店よりも期待値が大きい。