気候の変化と平年値

データの活用 深める
雪の積もった東京駅

 テレビの天気予報などで「平年と比べて」と
言っているのを聞いたことはありますか。「平年」とは気象のことばで,「平年値」とよばれています。平年値は,その時々の気象(気温,降水量など)や天候(冷夏,暖冬,少雨など)を見る基準として利用されています。そして,その地点の気候を表す値として使われています。

 平年値は,西暦で年を表したときの1の位が
1の年から続く30年間の平均値で,10年ごとに更新されています。2021年5月からは,1991~2020年の観測結果による新しい平年値が使われています。

新旧の平年値を比べると,
気候の変化がわかるね。

オーくん
東京の平年値 *は関東甲信越
新平年値
(1991~2020年)
旧平年値
(1981~2010年)
年間平均気温15.8℃15.4℃
桜の開花日3月24日3月29日
年間猛暑日(35℃以上)4.8日2.4日
梅雨入り6月7日ごろ6月8日ごろ
台風の接近数3.3回3.1回

新旧の平年値を比べると,気候の変化がわかるね。

オーくん

 では、「平年よりも高い(多い)」「平年並」「平年よりも低い(少ない)」というのは,どうやって決めているのでしょうか。

 1991~2020年の30年間の値を小さい順に並べます。このとき,11番目から20番目までの範囲を「平年並」として,それより低ければ「低い」,
高ければ「高い」としています。

 表は,東京の8月の平均気温です。この表を見ると,「平年並」は27.0~28.1℃の範囲になることがわかります。

東京の8月の平均気温
気温気温気温
199324.8199727.0200028.3
199125.5201627.1201928.4
199626.0199827.2199928.5
200326.0200427.2199428.9
200126.4200627.5200729.0
201726.4201127.5201229.1
200926.6201427.7202029.1
201526.7200228.0201329.2
200826.8200528.1199529.4
199227.0201828.1201029.6

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「平年並」の範囲

<出典>気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2103/24a/210324_heinenchi.html

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